イランという国で
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おまえが言うな?
2009年 12月 21日 |
 調査中、昼食のために入った街道沿いの食堂でのこと。

 食堂の一角におかれたテレビでは、コペンハーゲンで行われているCOP15で演説をするために、大統領閣下がテヘランを発ってデンマークに到着したというニュースを流していました。

 閣下自ら行くのね。まあ、こんな機会でもないとヨーロッパなんて訪問できないものね、閣下は。などと思いながらぼんやりと考えながら、同じくニュースを見ていた知人に「テヘランの大気汚染を何とかしてから、温暖化防止の提言なり演説なりすべきだよねえ」と言ったところ、妙に受けてしまったのでした。
 どうしたのかと思ったら、夏にイスタンブルで行われた両国の首脳会談で閣下が、「トルコもイスラーム銀行を設立すべき」というようなことを言ったのだとか。その時に「イラン国内の銀行をすべてイスラーム銀行にしてから他国にも提言をすべきだと批判されたんだよ」とのこと。
 イラン国内の国営・民営の銀行はどれだけ高利子であるかを競っているように見えます。長期預金だと20パーセントくらいになるのではないでしょうか。これは利子を禁じたイスラームに反するのではないか、という点についてはイラン自身も気になっているらしく、海外向けの国際放送などで「あれは利息ではなく『投資に対する配当である』」と強弁しているようですが、イラン人自身は「利息」と認識していますし、どう見ても利息以外の何ものでもありません。実際、預金よりも貸し付けの方が断然利率が高いのですから、銀行が利益を出すためにそうしていると言われても不思議ではないように思います。普通預金には利息を付けないのがせめてもの装いかもしれません。

 イランにももちろん、「ガルゾル・ハサネ」とよばれる無利子銀行はあります。その多くは慈善活動という位置づけのようです。私がイランに来た頃は小規模なものが多かったのですが、最近は大規模に事業を展開しているところもあり、特にバスィージ系の無利子銀行は農村部などを中心に急速に支店を増やしていて、「こんなところにも」とびっくりすることもあるくらいです。

 銀行利息などないに等しい日本人としては、なけなしの貯金をイランで殖やそうかなあという誘惑に駆られないでもないのですが、利息とインフレ率を比べてみて、通貨の安全性を考えてみて、なんとなく踏み切る気になれずにいるのでした。

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by sarasayajp | 2009-12-21 12:13 | いろいろ |
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