イランという国で
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幽霊
2009年 12月 19日 |
 大学内のある教授から、ねちねちとした嫌がらせを受けていてうんざりしています。
 ある日、「いい加減にしてもらいたいものなんですがねえ」とある日本人にこぼしたところ、「死んだ後に化けて出て来られないから、生きているうちにしつこくからむのでは?」と返ってきました。

 そういう見方もあるかと少し気分が変わりました。

 確かにイランでは死んだ後に化けて出てくる文化(?)はありません。死ねばそれで終わり、あとは最後の審判を待ちながら、週末ごとに家族に会いに戻ってくるだけです。

 イランでは、亡くなった家族の魂が週末ごとに家族に会いに戻ってくる、と言われていますが、自分の埋葬された墓に戻ってくるのか、墓はシンボルのようなもので「家族の許」へ戻ってくるのかは人によって考え方が少しずつ違っているようです。
 しかし、とにかく、日本のような生前の姿をとった「幽霊」ではありませんし、「死後に恨みを晴らす霊」「恨み故に成仏できない霊」というのもいないようです。

 ではイランにいわゆる「幽霊」がいないのかというと決してそうでもないようで、日本人同士で怪談をしていると、「そんなものはいない」と言い切るイラン人もいれば、その存在を認めているらしい人もいるようです。「自分も見た」「金縛りにあった」という人もいます。とはいっても、「知人や家族の霊につきまとわれた」とか「霊障で困っている」「自分を悩ます霊を徳の高いルーハーニーが成仏させてくれた(あるいは追い払ってくれた)」とかいった話にはならないようです。もしかすると、きちんと調査をしてみたらそういう話もあるのかもしれませんが、少なくとも、私の周囲ではないようです。

 そういえば、誰かをしつこく恨む人を「キーネ・ショトル(直訳すると駱駝の恨み)」と言います。駱駝は誰かに受けた仕打ちに対する恨みを忘れず、何年経ってもそれを晴らさずにおかないのだそうです。そこから来ている言葉なのでしょうが、個人的にはちょっとのんびりしたイメージで、深く・しつこく恨みつづけるという感じではないのでした。実際の駱駝は気性も荒いし、人の言うことをなかなか聞いてくれないのだそうですが。

 精神的・物理的に迷惑を被ってはいますが、幽霊になって出てこられるほどのエネルギーではないでしょうし、まあ、日本に戻るまでしばらくの間、適当にやり過ごすしかないようです。

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by sarasayajp | 2009-12-19 21:46 | イラン人 |
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