イランという国で
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しるし
2009年 07月 01日 |
 護憲評議会がようやく、大統領選挙が有効であったことを認証したとのこと。
 どんなに回答を引き延ばしたところで、これ以外の回答があるとは思えなかったので、まあ、こんなところだろうなあというのが正直なところです。引き延ばしている間に、徹底的に改革派の運動を弾圧して、なし崩し的に体制の維持を図ろうということだろうなあというのは、誰の目にも明らかでしたから。

 開票後、毎晩のように小路に響いていた声もだいぶ少なくなりました。犯罪者として投獄するという脅しと、バスィージが巡回し、声を上げている人の家をチェックをしているということから、たとえ本人が運動を続けることを願っても、家族が止めさせているということも耳にします。
 実際、私が住んでいるあたりでは目にしませんでしたが、知人の話によると、この一週間ほど、バスィージが声を上げている人の部屋をチェックし、建物に印をつけて歩いていたそうです。
「誰の家か分からないように、周辺の建物全部に同じ印をつけなきゃね」「しるしをつけられないように、壁にホメイニー師のポスターでも貼っておかないと」などと冗談を言いながらも、日一日と圧力が強まっていることは誰もが感じています。
 何より嫌なのは、これ幸いと、近所の人が密告をすることだとか。体制に忠誠を誓っている人だけではなく、保身のためや個人的なさや当てに利用する人もいるというのが嫌だと。

 私がイランに来た当時も、似たようなことがありました。家でパーティーを開いていると近所の人に密告され、警察が踏み込んでくるのです。家で行うパーティーも「集会」なので、本来なら届け出なくてはいけないのだとか。踏み込んできた警官に少しお金を渡して見逃してもらうのですが、楽しい集まりがぶちこわしです。

 「コミテ」と呼ばれる一種の風紀監視委員会が町を巡回し、前髪をスカーフからはみださせてしまっていた女性や、デート中のカップルを逮捕して回っていた時代をなんとなく思い出してしまうのでした。
 ポピュリストとも言われる閣下ですので、そこまで時代に逆行するようなことはしないと思いたいところですが。

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