イランという国で
sarasaya.exblog.jp
  ブログトップ
2009年 06月 23日 |
 テヘラン大学寮の襲撃の際に連れ去られた日本語学科の学生一名は、いまだに行方が分かりません。大学側は「ありとあらゆる措置を講じている」と言いますが、どうなっているのでしょうか。とっくに解放されていて、実家に戻っているというのならいいのですが、それでも試験のことをはじめとする連絡事項を確認するために同級生に連絡をまったく取っていないというのは考えにくいので心配です。

 海外のネットメディアでは、26才の女性がバスィ-ジに射殺された映像が衝撃を与えているとか。彼女の名前が「ネダー=(呼びかけなどの)声の意味」だとされているというのが、なんだか象徴的な感じです。

 テヘランの多くの人たちは、現在の体制に不満を持ちながらも、今手の中にあるものを失うことを恐れ、あるいは今回の一連の出来事に絶望して、声をあげることも関心を持つことすらもやめてしまったようです。投票前まではあれほど目についた緑のリボンをさっさとしまいこみ、何事もなかったかのように日々を過ごし、「あなたの住むあたりは騒がしいの?うちのあたりもひどいのよ」と他人事のような噂話にしてしまっているように見えます。

 先日、調査中に写真を撮っていたら、「あなたはムーサヴィ-支持者なの?」と聞かれてびっくりしました。私が二台使っているカメラの一台に結びつけていた緑色のひもを見てそう思ったようです。

b0006449_1104823.jpg

 これは数年前からカメラが故障しないようにと一種の願掛けのために結んでいたもので、ムーサヴィ-氏支持とはまったく関係ないものなのですが、確かに色も形状もほぼ一緒なのでそう思われても不思議ではありません。
 体制派である大学はなぜか日本語学科に対する風当たりが強いですし、地方での調査中に警戒されるのも避けなくてはなりませんから、誤解されるようなものは外しておいたほうがいいのだろうかと思いつつ、なんだか釈然としません。

 今晩も改革を求める人々の声が響き渡っています。
 この声は届くべきところへ届くのか、それとも抹殺されてしまうのか。もう遅いのかもしれませんが、暴力の連鎖だけは避けてほしいと願わずにいられません。

人気blogランキングへ
[PR]
by sarasayajp | 2009-06-23 11:01 | いろいろ |
<< 試験 ページトップ 2500メートル >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Yuzuki Skin by Sun&Moon