イランという国で
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2009年 06月 19日 |
 この数日ネットが遅くて大変です。一部のサイトはトップページは開けられてもそこから進むことができないほどです。
 それでも、我が家はまだネットが使えるだけマシなようです。知人らの話によると、ネットが事実上止められてしまっていて、仕事にならないとのことです。旅行社なのに、チケットの予約やホテルの予約のための仕事ができない、あるいは商売のために海外とのやりとりをしなければならないのにメールが使えない等々、政府は経済活動をストップさせてでも抗議活動の連絡を止めたいようです。
 テヘラン大学でも使用者が多いyahooメールを使えないようにしているようです。大学の寮や各学部内のPCからはyahooメールが使用不能になっています。テヘラン全域でも完全ではありませんが、その傾向があるようです。とりあえず、googleやhotmailは問題がないようですが。
 携帯電話は使えたり使えなかったり、SMSも使えたり使えなかったりという状況ですが、さすがは伝統的な口コミ社会、どこで何時に集会を行う、大統領派の妨害があるからどこへ向かう等、きちんと主に口コミで情報が流されています。
 緑のリストバンドをしていたり、緑のリボンを結んだ人が通りかかると、「何時にどこで」と素早く声をかけたり、自動車のアンテナやミラーに緑のリボンを結んでいると、信号待ちのときに隣の自動車から「何時にどこであるよ」と声がかかかったり、ビラが投げ込まれたりします。秘密集会ではないので、別に大統領派に知れたところで構わないということもあるのでしょうが、おもしろいなあと思ってしまってしまいます。

 昨日は大バーザールの北で追悼集会が行われたとのこと。あのあたりは、官公庁も多く、集会を行うには難しそうな場所だと思うのですが、冷静に、粛々と集会が行われたようです。

 テレビをはじめとするメディアを握っている政府は、しきりにネガティブ・キャンペーンを繰り広げています。国内テレビしか情報源を持たない人はこうやって、改革派を「悪に染まったならずもの」と認識していくのでしょう。様々な立場に立つメディアを比較できないというのは、イランの不幸の一つなのだと思わずにいられません。

 今日のハーメネイー師の金曜礼拝の説教、来週にはあるだろう護憲評議会の裁決がこの動きの節目になるかと思ったのですが、友人などによると、「それもそうだけど、やっぱり、ティールの18日(7月9日)じゃない?」だそうです。これが、これまでに何度か触れたことのある、テヘラン大学寮における体制派による改革派学生襲撃事件のあった日です。この事件の追悼集会をさせないため、テヘラン大学は事件以後、それまでの年間スケジュールを変更し、第二タームの試験を二週間前倒しにするようになったのです。
 言われてみればその通りです。いろいろな意味で改革派の人々にも、そしてある意味では体制派にも傷を残したこの事件の記念日というのは、双方にとって重要な日だったのでした。
 この日、何が起こるのか起こらないのか予想もつきませんが、あの日のような流血の惨事にはならないで欲しいと願わずにいられません。

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