イランという国で
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操作?
2009年 06月 14日 |
 大統領選挙の結果が発表された昨日は夕方から携帯電話がほぼつながらない状態でした。
 今日になってテヘラン市内の大部分で回復したようなのですが、テヘラン大学の寮にも近い私の住む地区ではまだほぼ全面的に使用不可という状態が続いているようです。まあ、とりあえず、固定電話の方は使えますし、ネットもスピードに難があるものの(これは多分回線が混み合っているため)つながっているので、とりあえずよしということで。

 今日も内務省を中心とした一角は厳戒体制のようです。

 今回の騒動は、大統領が腹心に命じて投票操作を行わせたのではないかという疑惑から発生しているわけですが、そのようなことは可能なのでしょうか?私も疑惑は持っていますが、投票や開票には立会人がいるはずで、それまですべて大統領派で固めることができるのかどうか、そのあたりが不思議だったので聞いてみました。

 すると「できるんじゃないの?」という答えがずいぶんと返ってきたのでした。

 投票の立会いが、内務省や内務省の下部組織に属する人でほぼ占められ、対立する両陣営から人を送るということはできないはず、とのこと。「はず」、なのでもしかするとできるのかもしれませんが、全国くまなく派遣するのは難しいと思われます。

 では、具体的にはどうやって操作したと考えられているのでしょうか?

 ・地方から上がってきた数字を中央で書き換える
 露骨ではありますが、上の人のサインがあればそれで問題無し、というお国柄ですからあり得るのかもしれません。普通なら、「うちではそんな数字ではなかったよ」という人が現れるでしょうが、上から下まで大統領派であれば問題無しです。

 ・白紙票を利用する
 前回の選挙の時もそうでしたが、シェナースナーメ(身分証明書)に投票済みの判子を押してもらうためだけに投票所へ行き、実際には白紙を投票するという人が多かった(体制に対する抗議として)はずなので、この白紙票に選挙管理委員が閣下の名前を書き入れたのではないかというのです。これなら後で票の数えなおしをしても大丈夫です。もっとも、数百万票も白紙があったとは思えないのですが、水増しには確かに有効な手段だなあという感じです。
 ついでに、キャッルービー師の票があまりに少なかったため、これを閣下の名前に読み替え(書き換え)たという疑惑もあるようです。前回の選挙で不正があったと閣下を非難していた同師への懲らしめという見方もあるようです。
 それから、投票中に内務大臣から、「投票所に置かれているボールペンが、時間が経つとインクが消えてしまうタイプのボールペンなのではないかという疑いを持つ人があるようだが、そのようなことはない。もし心配なら自分でボールペンを持っていけばいい」という発表がありました。どこかの投票所で実際にそういうボールペンが使われていたのか、それとも事実無根の言いがかりだったのかは分かりませんが、もし本当ならものすごいアイディアだと思わずにいられません。

 ・最初から数えていなかった
 これが一番大ウケでした。
 開票が異常に早かったことからこう考えたのでしょうが、もしそうだとしたらとても大胆です。しかし、開票開始から3〜4時間で8割近くの票が開票されたというのは確かに大したスピードです。そして、ムーサヴィー氏やハータミー前大統領が抗議を行った後の8時45分以後開票速報が止まってしまい、午後になって突然開票終了の宣言が行われたことも疑惑をかきたてたのでした。
 圧倒的にムーサヴィー派で、もともと政府に対する不信感や反発の強い、ムーサヴィー氏の故郷のアゼルバイジャンでの得票数が意外に低く、閣下よりも少ないところも見られるということに疑惑を持つ人もあるようです。

 まだ抗議行動は続いているようですが、どうなるのでしょうか。とりあえず、夕方から携帯電話はつながるようになり、大学も明日以降の試験が中止になるという連絡は来ていないので、平常に戻るのでしょうか。単に連絡が来ていないだけという可能性もなきにしもあらずというのが悩ましいところではありますが。

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by sarasayajp | 2009-06-14 23:17 | いろいろ |
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