イランという国で
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自業自得…というのかなんというのか困ったこと
2004年 11月 16日 |
 私のところへは、「イランに語学留学をしたいのですが」「イランを旅行したいのですが」「イランに住んでみたいのですが」という相談のメールが来ることがあります。

 「イランを旅行したいのですが」という相談は、こちらとしても比較的気楽に応対できるのですが、残り二つが問題です。

 イランは基本的に外国人に住んで欲しくないと考えています。そのため、各国大使館員、イラン国内にオフィスを持つ外国企業の従業員、学位取得を目的とする留学生以外には居住許可を出しません。

 このため、「一年くらいイランに住んでみたいのですが」という相談には、「不可能です」とお答えするしかないのですが、大抵その後「語学留学という形ではどうでしょうか?」と言ってきます。もちろん、まじめに語学学校へ通うつもりであるのなら反対はしませんから、語学学校についての情報を渡します。

 しかし、ここ数年の日本人語学留学生の授業態度の悪さに、イラン政府は語学留学生に対して居住許可を出さないという決定をしてしまいました。
 つまり、エントリービザで入国し、それを三ヶ月毎に、語学学校が在籍して、授業に出ていることを証明するレターをつけて更新するというやり方です。そしてその更新も、二回までで、三回目はかなり厳しくなります。

 どうしてそういうことになったかというと、日本人の自業自得としか言いようがありません。
 ビザをもらうために語学学校へ在籍だけして、授業にはほとんど出席しないで旅行だの何だのと遊び回っていた語学留学生がこの数年特に目立ちました。そのため日本人にビザを出すなという傾向に変わってきてしまったのです。

 語学学校で勉強するために来る学生さんは、友人の教え子であることが多いので、「面倒を見てやって」と頼まれることがよくあります。そのため、イランへ来たばかりの彼らと何回か会って、生活のことなどをアドバイスすることになります。その時必ず、イランがどういう考え方を持つ国かを説明し、「あなたの後に来る人の迷惑になるから、授業にはまじめに出てね」と言います。私自身が、私の前に留学していた人から言われたことでもあります。
 私自身も旅行が好きですし、町に出たり旅行することで学校では学べないことを学んできたと思いますから、彼らが旅行をすること自体には反対はしません。しかし程度と礼儀はわきまえるべきでしょう。

 しかし彼らは学校を無断で長期間さぼるなど傍若無人に振るまい続け、とうとう、語学学校内で居住許可をもらえないのは日本人だけとなってしまったのです。このため、まじめに勉強しようとしている日本人学生がどれほど迷惑を被ったことか、ここには書ききれないほどです。
 まじめに勉強している子に「ビザの更新ができないんです。ドイツ人とかポーランド人はちゃんと学生ビザをもらえているのに」と泣きつかれると、本当にやるせない気分になります。
 もちろん全ての子が不真面目なのではなく、一部に過ぎません。そして授業に出ないで遊び歩いている子たちも、決して悪い子ではないのです。直接会って話せば、素直に話を聞いてくれるのですが、反省する様子はあまりありません。まだ若くて、他人のことを考えられないんだろうな、とは思うのですが対応に困ってしまいます。もちろん、純粋に自分本位な子もいましたが。

 イランは、ある一人の日本人の態度を、「こいつは問題のあるやつだ」とはせず、「日本人(全て)は問題だ」としてしまいます。そのため、一人の行動が全ての日本人に影響を及ぼしてしまうのです。

 これからイランへ来てみたいと思っている方にお願いです。旅行や滞在が目的なら、語学学校を利用することはせず、観光ビザでイランへ来てください。観光ビザの取得は用意ですし、一ヶ月有効の観光ビザを二回延長できますから、最大三ヶ月滞在できます。そして一度、ドバイなりトルコなりへ出国し、またイランへ入国してください。イラン国内で手続きをしていけば、二日でビザは出ます。これを繰り返せば、一年でも二年でもイランに滞在することはできます。
 勉強をするためにイランへ来ている学生に迷惑をかけるような自分勝手な行動は慎んで欲しいのです。
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by sarasayajp | 2004-11-16 13:43 | いろいろ |
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